タイトル『ドンキホーテの冒険』(仮題 記号 ◆地の文=ゲームマスターの台詞 ◇補足(開発者向け) ▼キャラクターの台詞 ########################################################################################################################### # # 0.あらすじ(話の全体の流れ # ########################################################################################################################### (1) 王国アンダルシアに美しい姫がいました。姫の遊び相手をしていたのはメネストレルと呼ばれる宮廷魔術師たちでした。 特に同じ年頃の女の子フィーレは姫の良き話し相手を務めている仲良しです。 しかし邪悪な魔法使いフリストンの呪いによって、姫の姿を牛に変えられてしまいます。 姫を救うべくして王国は冒険者を募りました。そこに現れたのは旅人にして可憐な女の子のキホーテでした。 彼女は自らをドルネシア姫に仕えるカステラの騎士と勇ましく名乗りますが、 戦士と呼ぶには頼りなく、出自も怪しいと人々は笑います。フィーレだけが彼女を擁護し、王様に信じるように懇願します。 そこで王は試練を与えることにしました。成功の暁には、キホーテをアンダルシアの騎士として叙任することを約束します。 アンダルシアの姫を救うのは、余所者としてではなく、正式なアンダルシアの騎士でなければならない――キホーテも王の条件を承諾しました。 かつて王に背いて洞窟の奥深くに閉じこもった魔法使いから、魔道書を奪いとることが任務です。 ...(ステージ1、レンガのダンジョン・カスチリヤの洞窟) 見事、試練をクリアしたキホーテは晴れて正式な騎士に認められ、アンダルシアを救う使命を授かります。 (2) 一向はあちこち冒険した結果、伝説の賢者の知恵を借りるべく、賢者オルドネスが住む森を探索にでかけます。 オルドネスは、キホーテが最も尊敬して模倣している騎士のひとりである、ベルネブロスを加護する偉大な魔法使いです。 ...(ステージ2、森のダンジョン・モレーナの森) オルドネスはヒエラブラスの聖水によって呪いを解くことができるが、容易く譲る気はないと言います。 交渉の結果として取り付けた約束は、東の地・ネーデルランドにある"黄金輪"と呼ばれる秘宝との交換でした。 (3) 港よりガレー船に乗り込み、一行はネーデルランドにあるという風車の都を目指します。 しかし船は夜になると船員の姿が消え、モンスターの巣窟となっていました――船は呪われた幽霊船だったのです。 キホーテたちは邪悪な魔法使いフリストンの下僕たるアンデッドたちと、亡霊たちを率いるパラピーリヨを退治して船を掌握します。 ...(ステージ3、船のダンジョン・幽霊船) (4) 嵐の中、命からがらネーデルラントに辿り着いたキホーテたちを待ち受けていたのは、風車の都マイデルスロートでした。 都人の話によると、何年も昔に岩の巨人キンデルダイクに襲撃されて、黄金輪こと秘宝アルクマールは強奪されたようです。 キンデルダイクを討伐するため、一向は山頂にある大きな館(城)に住む伯爵エルスハウトに協力を求めます。 エルスハウトは快く承諾して一向を泊めてくれることになりました。 しかしそれは罠だったのです。食事に入れられた薬によって眠らされ、気づくと牢獄の中にいました。 キホーテたちは看守を騙して脱獄に成功し、エルスハウトを追い詰める、彼は激昂して邪悪な正体を明らかにします。 エルスハウト伯爵こそフリストンが加護する騎士にして、魔人ゴーレム・キンデルダイクだったのです。 ...(ステージ4、城のダンジョン・リデルザール) キンデルダイクを倒したことで、秘宝アルクマールを手に入れました。 これでオルドネスとの約束を果たすことができます。 (5) こうしてヒエラブラスの聖水を獲得した一行、アンダルシアの姫は回復して、めでたしめでたし。 ########################################################################################################################### # # 1.プロローグ # 背景:未定 # ########################################################################################################################### ◆ 西の最果てにようこそ。冒険者よ、貴方は王国の姫君を救うべくして立ち上がりました。 私は貴方と冒険を共にする、魔法使いのフィーレです。私に貴方の名前を教えてください ◇ 名前入力+ランダムでパラメータが割り振られます。(デフォルト名はドンキホーテ) ※余裕があれば、もう少し他のパラメータも操作できるキャラクターメイキングのシステムを作ります。 ◆ そう、貴方の名前はドンキホーテ。信念の求めに応じて旅をする遍歴の騎士です。 道中で同じく諸国を旅していた私と出会い、共に牛の王国を目指してきました。 そして遂にその城門をくぐり、いよいよ冒険の始まりです。 ########################################################################################################################### # # 2.アンダルシア # 背景:城下町 # ########################################################################################################################### ◆ 牛の王国に二人の旅人が到着しました。 夜明けと共に現れたのは、栗毛の小格馬に乗った剣士と灰毛の驢馬に跨る魔法使いです。 ▼ドンキホーテ いよいよアンダルシアにやってきましたぞ。 アンダルシアはムーアとの戦いで名を馳せた地ですな。 私もまた、かのエルシードの如くこの国を救って見せましょうぞ。 ◆ アンダルシアはかつてムーア族の戦士たちによって侵攻を受け、その黒山羊の騎士団との戦いは語り草となっています。 今は亡き英雄エルシードの銅像を前にして、貴方が彼を讃えた詩人のソネットをくちずさんでいると、そこに一人の商人がやってきます。 ▼商人 宮廷の魔法使い様とお見受けして申し上げます。私は近隣の村から羊の肉や革など仕入れて商いをしている者ですが、 近頃は性悪な化け物に悩まされております。先日も輸送途上に襲撃を受け、ミルクを詰めた革袋に馬のフンを入れられて台無しにされしまいました。 どうかこの不埒な輩に、末の代まで呪いをかけてくださいませ。 ◆ 私は商人の泣き言に対して次のように答えます。 「それはきっと醜い犬の顔をした小人でしょう。彼らはコボルドと呼ばれています。穴を掘って地下に住み、小柄で悪知恵が働きますが 獰猛で力もあり大変危険です。仕返しを企てるようなことはせずに、道中はニンニクを入れた聖水をお持ちなさい」 商人は納得がいかない様子で顔をしかめます。 ▼ドンキホーテ お待ちなされ。そのコボルドとやらを私が討伐してみせましょう。 この哀れな男を救い、その徳をアンダルシア王への手土産といたす。 ◆ 話を聞いていた貴方の申し出に商人は喜んで飛び上がり、貴方の足元に膝を着きます。 私たちは彼の村に向かうことにしました。 ※中略(本筋ではないため おとり馬車を襲撃したコボルドを返り討ちにして、コボルドがやってきた坑道の入り口を埋め立てて封印します。 (背景:農村 (戦闘:コボルド アンダルシアに帰還した二人は、あらためて王に会いに行くことにしました。 ▼王様 おお、フィーレではないか。よくぞ戻ってきた。それで勇者は見つかったか? ◆ 私は貴方を指して次のように紹介します。 「こちらにいる騎士殿をお連れしました。騎士殿とはラマンチャを探索していたときに出会いました。 ゴブリンの山賊一味による卑劣な罠によって落馬し、危機に陥った私に加勢をしてくれた勇士にして遍歴の騎士・ドンキホーテ殿にあらせられます。」 されど王様は訝しげな顔をして話を引き取りました。 ▼王様 よくぞ連れてまいった。しかし・・・ ※中略(やり取りの末、王様は怪しげな勇者を試すことにします。 もちろんドンキホーテが見まごうことなき騎士であると認めよう。されどアンダルシアを救うのはアンダルシアの騎士に限る。 さもなくば、多大な侮辱を受けながらにして自らの力では何も克服できなかったと天下に笑われよう。 そこでドンキホーテには、我がアンダルシアの正式な騎士となっていただきたい。 ……とはいえ、失礼ながら余所者である主を容易に叙任しては、他のものたちが不服だろう。 私には一つ考えがある。カスチリアの洞窟に隠れている、ある魔法使いから書物を奪ってきたまえ。 奴は私の信頼に背いて逃亡し、邪な研究にいそしむ危険な男だ。この裏切り者を見事成敗した暁には、皆が君を認めるだろう。 ここまで