** 俺 **
おい!待ってくれよ!頼むからッ!!
** 来子 **
ふざけるなッ!何がもっとツンデレキャラが欲しいだッ!!
何が30パターンを超えるエンディングだッ!!
やってられっかッッ!!!
** 俺 **
だから、減らしてもいいって言ってるだろ!
頼むから!もうお前しかメンバーいないのに……。
** 来子 **
はッ!知るかそんなもん!
アタシも早々に見切りをつけるべきだったよ!!
** 俺 **
そんな……。
** 来子 ***
じゃあな……。
** 俺 **
おいッ!なんでだよっくそ……なんでだよ……。
−− 語り −−
こうして、俺のゲーム製作は終わりを告げた。
目の前が真っ暗になった。
Y o u A r e 頓 挫 !!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・。
・・・・。
** あざらし **
あなたのゲーム製作はここで終わりなのですか?
** 俺 **
あぁ。
** あざらし **
このままで良いのですか?
** 俺 **
だって、仕方ないだろ。
もう誰も俺に協力してくれない。
もう、もう何も出来ない……。
** 俺 **
俺のゲームが……大作になるはずだったんだ……。
ゲーム界に一石を投じる斬新なアイデアだったのに。
何で誰もわかってくれないんだよっ。
** 俺 **
俺一人じゃもう……。
** あざらし ***
大丈夫です。日付は変わりました。
ここからは新しいあざらし。
** あざらし ***
新しいゲーム製作の始まりです。
** 俺 **
……は?
** あざらし **
ほら、目を開けてください!
** あざらし **
ゲーム製作の頼れる妖精ッ!!
あざらしちゃん登場です!!
** 俺 **
…………はぁ?
** 来子 **
おっす!
** 俺 **
…………はぁッ!?
** 来子 **
……は?
第一章 それは始まりのあざらし