『今日、お父さんもお母さんも帰ってこないの。  ……お部屋で待ってるから、上がってきてね』 軽くノックをして、玄関の扉を開けた。 主人公 「……お邪魔しまーす」 誰も居ない薄暗い室内に、俺の声が響く。 ミシリ、と天井を通して二階から物音が聞こえてきた。 挨拶の返事というわけではないだろうが、メメは居るらしい。 メメの部屋を目指して、階段を上る。 半開きになった扉から、光が漏れていた。 物音と、話し声が聞こえた。。 メメの部屋に近付くたびに、ぼんやりとした物音が、輪郭を帯びてきた。 甲高い声と、太い声。 ぱちんぱちんと、何かを叩くような音もする。 主人公 (……メメ? 何してるんだ?  ……誠も来ているのか?) 二人の名前を呼びながら、扉を開けた――。 主人公 「……え?  ……なに……し……て……?」 俺の目に飛び込んできたのは、裸のメメと誠の姿だった。 お互いの下腹部を密着させた、二人の姿。 メメの細くくびれた腰には、誠の両手がしっかりと添えられていて、倒れこみそうなメメの体を支えている。 メメの股ぐらから垂れている半透明の液体……。 足を伝って、床に小さな水溜りを作っていた。 メメ 「あはっ……やっときたぁ。  もう……涼くんったら来るのが遅いよ?」 誠 「お前……なんでここに!?  ……やっと来たってどういうことだよっ!?」 主人公 「ふ、ふたりこそ……なにしてるんだよ……?」 メメ 「……見て分からないのぉ?  ハメハメしてるんだよぉ?」 「もっと分かりやすく言うとぉ……セックスぅ。  メメと誠、セックスしてるんだよ?  だってメメたち……恋人同士だもん」 恋人という言葉が、心に重くのしかかる。 主人公 「……邪魔して悪かった。  ……幸せにな」 声を絞り出すだけで精一杯だった。 とにかくこの場から離れないと……二人の姿を見たくなかった。 誠 「……すまん。  あとで必ず説明するから……」 背中を向け、立ち去ろうとした俺をメメが止める。 メメ 「……どこ行くの?  メメが涼くんを呼んだの、忘れちゃったの?」 主人公 「……どこって……出直すよ……」 メメ 「帰っちゃ、ダメだよ。  何のために涼くんを呼んだと思ってるの?」 「メメが誠にハメられてるところ……。  メメと誠のセックスを……涼くんに見せつけるためなんだよ?」 「だからぁ……帰っちゃ、だめだよ?  絶対だめぇ♪」 誠 「お前なに言ってるんだ!?  悪い冗談はやめてくれっ!!」 メメ 「誠は黙ってて。  ……涼くんが悪いんだよ?」 主人公 「……俺が……悪い?」 メメ 「涼くんったら……メメが居るのに。  あのゴリラ女にデレデレしちゃって。  だからぁ……思い知らせてあげるねっ?」 「メメの魅力……メメがどんなに良い女なのかって。  メメたちのセックスを見せてつけて……。  涼くんにメメを魅力を焼き付けるの」 「……誠? なにしてるの?  セックス……止まってるよ?」 「メメの魅力でカチカチになったおちんちん……。  そのままじゃ嫌だよね?  涼くんに見せつけるんだから、早く早くぅ」 メメが何を言っているのか分からない。 俺はただ、うな垂れることしか出来なかった。 誠 「……違う。俺はそんなつもりは……。  そんな話しは聞いてない……」 メメ 「言ってないんだから、当たり前でしょ?  もし言ってたら、協力してくれたの?」 誠 「するわけないだろっ……。  こんな……涼を傷つけるような真似……」 「嫌だ……俺は嫌だ……。  なぁ、メメ。そんな酷いことは辞めよう」 メメ 「……だめ。  ワガママ言ってると……もうセックスさせてあげないよ?」 誠 「な、なんでそんなこと言うんだよ……。  それとこれとは、関係ないだろっ!?」 メメ 「誠は、メメのこと……好きなんだよね?  メメの幸せはぁ……誠の幸せ。  そうでしょ?」 誠 「だからって……。  いくらなんでも俺には……」 メメ 「……あれ?  メメの中にはいってるおちんちん、小さくなってきたよ?  いいの? セックスしなくて?」 「メメのびしょびしょのおまんこの中、とっても気持ちいいのに。  それは誠が一番分かってるよね?」 「メメのおまんこの中でおちんちんズポズポしてぇ……。  涎を垂らしちゃうくらいにぃ……気持ちいいこと。  ……二度と出来なくなってもいいの?」 誠 「それは……。  俺は……どうすりゃいいんだ……」 メメ 「誠はね、メメとハメハメしたらいいんだよ?  誠は悪くない。何も悪くないの。  だからぁ……早くセックスしよ?」 誠 「俺は……悪く……ない?」 メメ 「……あはっ。おちんちん大きくなったね。  メメのおまんこの中でカチカチになってぇ……。  ドクンドクンって……脈打ってるの分かるよ?」 「ほらぁ……早くしてぇ。  今日はまだ二回しか中だしされてないもん……。」 「誠だってまだハメ足りないよね?  いつもみたいに、足腰立たなくなるまでセックスしよ……。  さっきからずーっと待ってるんだからぁ」 誠 「……くそっ!!」 誠の腰が、メメに向かって……大きく突き出された。 ぱちん、と……階段で聞いたあの音が響いた。 メメ 「おちんぽきたぁ!!  誠のカチカチおちんぽぉ……。  ずっと待ってたんだからぁ」 「いつもみたいにぃ……がっついていいんだよ?  メメのことなんて気にしないでぇ……獣みたいにがっついて来てぇ!!」 誠は目を瞑り、荒い呼吸を吐き出し、一心不乱に腰を振っている。 ……もう、俺のことを見てはいない。 メメ 「きてるっ……おちんぽきてるぅ!!  メメのおまんこに……♪」 「見てる? 涼くん……ちゃんと見てる?  メメが誠とセックスしてるところぉ……。  誠のおちんぽでよがって喘いでるところぉ」 「メメの中……とっても気持ちいいんだよ?  メメの愛液でぬるぬるのおまんこ……」 「……涼くんも入れたい? 入れたいよね?  でも……だぁめ」 「涼くんには入れさせてあげない。  メメの魅力に今さら気づいたって遅いの。  絶対に入れさせてあげないんだからぁ」 「だから涼くんは……そこで見てて?」 「メメがハメられてるところぉ……。  メメと誠がセックスするところ……」 「親友の誠のおちんぽでぇ……幼馴染のメメが感じちゃってるところぉ。  ずっと一緒に過ごしてきた涼くんにも見せたことのない顔……」 「親友のおちんぽでぇ……蕩けきったメメの顔をね。  涼くんは、そこで指を咥えて見ててね?」 主人公 (もう、二人の姿を見たくない……。  メメの話も聞きたくない……) この光景に、メメの言葉に、心が押し潰れそうだった。 二人に背中を向け、この場から逃げ出すように歩き出していた。 メメ 「……涼くん? どこいくの?  まさか……帰るつもり?」 「……だめ。  だめだめだめだめっ!!」 「絶対に逃がさないんだからっ!!  そのためにメメの部屋に呼んだんだよ?」 涼 「見たよ……じゅうぶん見た……。  だからもう……帰らせてくれ……」 メメ 「……ワガママばかり言ってるとメメ、怒るよ?  涼くんが逃げるなら、どこまでも追いつめて見せつけてあげる」 聞きたくない……俺の足が一歩、メメたちから遠ざかる。 「……別に逃げてもいいんだよ?  涼くんの家の前でセックスしちゃうから」 ……踏み出そうとした足が止まった。 ……どこにも、逃げ場はない……。 心に穴があくようなあの光景を、俺は再び見るしかなかった。 メメ 「ほら……見て見てぇ!!  誠の顔、メメの魅力でメロメロになってるんだからぁ」 口を固く結び、何かに耐えるような誠の表情。 快楽に浸る自身を表に出すまいと……。 メメ 「でもね、いつもの誠はこんな顔じゃないんだよ?  鼻息荒くして、メメにがっついてくる誠はね……」 「メメの中を、ぎゅって閉めるの。  そうするとね……」 閉じられていた口元が緩む。 半開きになった口からは、涎が溢れ出ていた。 メメ 「あはっ。……見た? 誠のこの顔。  とっても気持ち良さそうでしょ?」 「メメのぎゅ〜って閉まったおまんこでおちんちん擦られてぇ……。  こんなに感じちゃってるの」 「メメもね、とっても気持ちいいの。  今までは涼くんに教えなきゃいけなかったから我慢してたけどぉ……」 「メメが誠のおちんぽで本気でよがってるところ……。  今から見せてあげるね?」 汗ばんだ尻に向かって、何度も何度も前後する男根。 亀頭と膣内が擦れ合い、肉と肉がぶつかり合う。 そこに加わる、乱れた息遣いと、メメの声。 メメ 「……あっ……ああっ……んぁっ♪  気持ちいい……気持ちいいよぉ♪」 「セックスぅ……誠とのセックスぅ……。  とっても気持ち良くてぇ……頭が蕩けちゃうよぉ」 「誠のぉ……ぶっといおちんぽでぇ……。  おまんこの肉が、あんっ……ごりごりって抉られてぇ……。 「おまんこからぁ……えっちなおつゆが出るのぉ♪  えっちなおつゆが止まらないよぉ♪」 誠に突き上げられるたびに、メメは髪を振り乱し、涎を垂らす。 細く高く……腹の底よりも奥深くから生まれる、女の喜びの声を上げる。 メメ 「誠のおちんぽでぇ……奥……突かれちゃってるのぉ♪  子宮の入り口をズン、って突かれちゃってぇ……。  きゅっ、っておまんこが勝手に閉まっちゃうのぉ!!」 「身体が喜んでるのぉ……おちんぽでぇ……。  誠のおちんぽでぇ……メメはぁ、おまんこ汁垂れ流しちゃうのぉ♪」 「涼くんじゃない……涼くんじゃない人のちんぽぉ……。  気持ち良すぎて……もう立ってられないよぉ♪」 「ねぇ……突いて……もっと突いてぇ!!  おまんこの奥……子宮の入り口をズン、って……」 「メメのびしょびしょのおまんこぉ……。  誠のおちんぽでイキたくって仕方がないのぉ♪」 俺が聞いたことのない声、見たことのない表情。 今、俺の目の前に居るのは……。 メメ 「……あっ、あっ……あああっんぅ!!  きたぁ……きたよぉ♪」 「入り口も好きだけどぉ……奥、いいのぉ♪  んっ……んんっ……んあぁぁぁっ」 「……イ、クぅ……メメ、イキそうなのぉ!!  ……誠もイクのぉ? 分かるんだからぁ♪」 「ぱんぱんに腫れ上がったおちんぽぉ……♪  メメの中を押しつぶしてきてぇ……」 「もうすぐ出るって分かるんだからぁ♪  ほ、らぁ……早くぅ……早くしてぇ……♪」 「いつもみたいにぃ……中、中に出してぇぇぇ!!  誠の白くて臭い大量の精液ぃ……メメの子宮に出してぇぇぇぇぇっ!!」 「あっ、あっ、あっ……イクっ!!  イクっ……イク、イクイクぅぅぅっ!!」 「おまんこぉ……メメのおまんこぉ……!!  イっちゃうううううううううううううぅぅぅぅぅぅっっ!!」 深く深く突き出された誠の男根が、メメの一番深い場所に精液を注ぐ……。 小さく、ゆっくりと……メメの中を小突くようにして、誠は大きく身震いした。 メメ 「……んぁぁぁ……出てるぅ♪  誠の精子ぃ……メメの子宮にきてるぅっ♪」 引き抜かれた誠の男根には、愛液と精液がべっとりと付着している……。 メメの股ぐらから……どろり、とした白濁が溢れ出てきた。 ……愛液と混ざり、股ぐらを白く染めている。 噴き出したメメの愛液が床に飛び散っている……。 メメ 「……はぁ……はぁんっ……。  ……まだぁ…………涼くんにぃ、見せてなかったね」 「……誠。……キス、しよっかぁ?  メメの唇に吸い付いてきてぇ……メメの舌と誠の舌を絡め合うの」 「最初は目が会って恥ずかしいけどぉ……だんだん夢中になって……。  お口の中がとろとろになるキスしようよぅ」 「本気の唾液交換……。  ほらぁ……早くしてよぉ……」 今までは……なんとかなると思っていた……。 メメの顔が誠に向いても、まだ。 溢れ出てきた誠の精液を見ても……まだ心のどこかで……。 メメと誠のキスを見るまでは……。 メメ 「……あむっ……ちゅっ……。  ……はぁぁ……んっ……はぁ……」 「……れろ……ぴちゃ……じゅるぅっ。  ……はぁ……あむぅっ、誠ぉ……」 メメの目だけは、しっかりと俺に向けられたまま……。 伸ばされた二人の舌先が触れ、絡み合い、擦れ合う。 誘うように口の中に戻っていくメメの舌を、誠の舌が追いかける。 導かれた舌が、相手の口内をなぞるように這い回る。 口の端を涎でべとべとに汚しても、二人のキスは終わらなかった……。 涼 「……もう……たくさんだ……」 目をそらし、あの光景に背中を向けて逃げ出していた。 メメ 「……ぷはぁ……んもぅ……帰っちゃうのぉ?  まだ最後まで見せてないのにぃ……」 「でもぉ……いっぱい見せつけたしぃ……。  メメ、ちょっぴり満足かも♪」 「涼くんの背中見てるとぞくぞくしちゃぅよぉ。  ……あっ、だめ、だめぇっ♪」 「出るぅ……出ちゃうよぉ……。  キス……気持ち良すぎておしっこぉ……」 「おしっこ、おしっこ出ちゃうぅぅぅっ♪  涼くんの負け犬みたいな背中見ながらぁ……。  おしっこ……おしっこ漏らしちゃうぅぅぅぅぅっ♪」 ――ちょろ……じょろろ……ビチャビチャビチャビチャッ!! メメ 「ふあぁぁぁ……おしっこぉ……出ちゃった……。  気持ち良かったよぉ……感じすぎてぇ……。  メメ、軽くイっちゃったぁ♪」 「はぁぅ……んっ……本当に帰っちゃうんだぁ。  メメたちはこれからまたハメハメするけどぉ……」 「また見たくなったらいつでもきてねぇ……♪  ばいばい……涼くんっ♪」 ……………………。 …………。 ……。 気がつくと、自宅を目指してふらふらと歩いていた。 あの悪夢のような光景が、いつまでも俺の頭の中を巡っている。 あの音が、今でも鳴り響いている。 もやがかかったような意識の中で……。 突然……あの音が、消えた。 けたたましくなるクラクションが……光の壁とともに迫ってきて――。 意識が、途切れた……。